おれはそういうことではない

おれ人見知りするんすよ

とよく人にはゆうんですが

本当はもっと複雑な問題なんです。

初対面の人間としゃべるのはいいけど

二回目が全然話せない

という現象があって

わかる人にはわかるはず

最初は結構話せるけど

二回目以降は俺以外のもっといいやつと友達になってるだろうし

どうせおれなんかと思う気持ちになる。

加えておれは人の顔と名前を全く覚える気持ちがないので

あれあいつどっかでみたことあるなあ

このまえ話したやつか

えっと名前は、

間違えたら結構失礼だぞ

だめだ思いだせん。

ん、よくみたらあんな顔してるやつだっけ

今回はいいや

このボールは見送りで

今度バッターボックスにたったら思いっきりバットを振るということで

と、逃げ続けてます。

それを説明するのがめんどくて

「ぼくは人見知りです！！！！」

とかいうんだけど

本当は

やはり最初はわからずに

とにかくなんでも振ってみるもんじゃない

野球でも

それでだんだん、

相手の、ピッチャーの好き嫌いの傾向が読めてきて

あ、この球が得意なんだな、

いや、これはここでは使わなそうだと

などなどいろいろ思うわけじゃないすか

そうなってくると適当をいうことが憚られてくるんですよ。

おれはメンタル野球をしているんだよ

そういいたかった

本当はコミュ障なんかではなく

駆け引きを楽しんでいるんですよ。

囲碁や将棋のように

やはり”いい”対局をしているときほど

一手一手を慎重に打ちたいんですよ。

おーん